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最近見た映画 

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まずかぐや姫の物語。
言わずと知れた日本古来の「かぐや姫」をベースとした
ジブリのアニメ作品です。

墨絵が動くような淡い色調に登場人物のかわいらしい表情や
動きがとても印象的でした。
日本の山野、季節の植物、空・・それのすべてが美しい。

全体的に隙のない「美」をまざまざと感じさせてくれる、
本当にその「画像」に感動する・・・素晴らしい映画でした。

内容は「原作」にとても忠実なのですが
姫の心理描写などが詳細にされておりとても切なく感じます。

そして自然そのものや、自然と触れ合う事の大切さ、
人にとって精神の自由さを保つことの大切さも教えられます。

結末には若干の違いがあり
姫の好きな人は地元の幼馴染になっていたりしますね。
それがまた切なかったり・・・。
幼馴染があっさり「あ、夢か」って忘れちゃうのも切ない。

うーん、これぞ「わびさび」ですか。

空からブッダみたいな人たちがわらわら降りてくるのですが
その時の音楽も不思議で印象的です。
あれはやっぱり「宇宙人だよね~」と息子と語り合った次第です。

まるでSFのような不思議なエピソードが満載な「かぐや姫」の伝説は
アジア各国にあって、一番はっきりと体系化され
小説(物語)として成立しているのが日本の「かぐや姫」だそうです。

アジア各国にあるということは浦島太郎と並んで
やはり太古の昔に宇宙人が???なんてロマンも掻き立てられますね。

最近見た映画 _e0099753_15545496.jpg


ゼロクラビティ・・・は国際宇宙ステーションのお話。
あまり前情報無く行ったので、想像と違って面喰いました。
よくあるハリウッドの宇宙パニックものかと思っていましたが
(エイリアン出てくる系の)
全く違っていて超リアルなお話・・・と言っても現実には
あんなことはありえないのでしょうが(あったら困る)、
あってもおかしくは無いだろうというシチュエーションで、
さらにきっと超人の宇宙飛行士ならこう動くんだ・・という事が
リアルに手に取るように理解できました。

宇宙兄弟が大好きで漫画も映画も見に行ったのですが
あれとはまた違うリアリティです。
何よりあのスピード感、苦手なはずの3Dで見たのですが
自分も宇宙空間にいるかのようなリアルな浮遊感を味わうことができたのが
感動!というか、恐怖!というか、
映画ながら、なかなかできない素晴らしい体験でした。
これ、映画館で見ないとわからないかも。

しかしとんでもない恐怖・・でホラーはさほど怖くない私なのに
泣きそうになるぐらい恐ろしくて・・・この恐怖は
「ジュラシックパーク以来だわ」と思いました。

物語はどんな苦難にも負けず生き抜こうとする人間の強さを
感じることのできる骨太い内容となっています。
あんな女性にはなれないけど・・とても尊敬しますね。
彼女自身、悲しい過去があるのですが、自分を見捨てないこと、
とても大事だと思います。

このお話、登場人物が非常に少なく特に後半は
ほぼ一人・・・というのも個性的な映画だと思います。
「星新一」のSFに通じる強烈な孤独感も感じますね。

最後のシーンの爽快感は格別。
「ショーシャンクの空に」の最後のシーンに匹敵する、
素晴らしい解放感があります。

この作品、中高生にもぜひ見てもらいたいなって思いますね。

最近見た映画 _e0099753_1631494.jpg


最後は「永遠の0」。
夏に見た「風立ちぬ」がゼロ戦を作るまでの話なら、
この物語はゼロ戦に乗っていった若者たちのお話です。
小心者で怖がりで生きることにひたすらこだわるのだが
大変腕の立つ乗り手の主人公が、最後は・・・というストーリー。
現代と過去が交互に現れる手法。
現代にいる若者が自分と同じ年齢でこの世を去った
祖父のことを調べ、過去が真実が浮かび上がってくるという
ストーリー仕立てです。

監督が3丁目の夕日の方で、抑えられた色調がとても綺麗です。
戦場ですから茶色っぽいのは当然なのですが、
「昭和レトロ感」をどこか感じさせる辺りは監督の趣向でしょうか。

戦闘シーンのスピード感、巨大な戦艦の様子は日本映画にはない
ような迫力でしたし、
「空の青」「海の青」が非常に印象に残ります。

小説はまだ読んでいないのですが若干の違いがあるようですね。
監督の手法だそうで思想が「平坦化」されているそうで、
純粋な「反戦映画」として鑑賞できるようになっていると思います。

***************************

戦争映画としてかつて感動した作品ですが、

「戦場にかける橋」「大脱走」
「戦場のメリークリスマス」
「イングリッシュペイシェント」
「シンドラーのリスト」「風が吹くとき」
「火垂るの墓」

あ、あと「ライフイズビューティフル」。

などなど・・・。
戦場にかける橋は息子もいつの間にか見ていて感動したそうです。
息子は「硫黄島への手紙」も見たいそう。

戦記物などもあらためて読んでみたいですね。
シンガポールではよく読んだなあ。
「レイテ島戦記」
「生きている兵隊」など。

ああ、でもあれは本当に重かったなあ。

しかし今の私、高熱を出して1週間目
(違う、5日だ)。

なんか癒しの映画でも見たい気分です。
ほにゃ~となれるような映画見たいなあ。

と思ったら見てましたね。

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「陽だまりの彼女」

上野樹里ちゃんがめっちゃ可愛くて惚れました。
久しぶりに彼女を見た気がしますが、
益々美しくなっていました。
とても不思議なほんわかする物語で
癒されるふんわりとした画像が秀逸!

この監督さんの「画像」・・・とても好きです。
湘南あたりが舞台になっているのも良い感じですし、
古びた団地やそのインテリアもとても甘い感じで素敵でした。

あまりにかわいかったので原作も買ったのですが
原作はちょっとというか、かなり違っていました。
映画のつじつまの合わない部分が原作ではあっていて・・・

そして舞台が小田急線でも湘南でもなくて、
「白子川」「上井草」「大泉学園」「西武線」が出てきて・・
うん、私になじみのある場所ばかりが連続で出てきたのが泣けました・・・。
なんでこんなローカルな地名が・・・・。

しかし映画にはまるで出てこなかったのが残念な点です。

内容的には
冒頭の「かぐや姫の物語」に通じる「わびさび感」のある
せつない恋愛物語です。
非常に日本的でもあるし、SF的な要素もある
不思議なお話でした。

「消えてしまうもの」「忘れてしまったけど残っている余韻」
和の心だと思います。
近代の日本と古代の日本・・・同じ日本でこうも違うかというくらい
文化が違うように思う私ですが、
「陽だまりの彼女」は古代の日本の神話に出てきそうな
不思議な物語です。

熱があるためか少々意味不明になりました。
by chainesetea | 2014-01-26 17:01 | 映画

住んでいたシンガポールのこと、今住む日本のこと、旅行の思い出


by Amerling
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