シンガポール プラナカン博物館のテーブルウェア
2008年 09月 29日
プラナカンのテーブルウェア=ニョニャウェア。
独特の色使いが日本人的には不思議にも思えますが、
南国の景色や気候にはいかにも合う色彩です。
加えてこってりした味のニョニャ料理、
(マレーのカレー味と中華をあわせたような不思議な料理)
そして甘~いデザートにも
よく似合うコッテリ感といいましょうか。
定番はプラナカンのグリーンとピンクの組み合わせ。
この組み合わせの食器は
ミュージアムショップやチャイナタウンの陶器のお店などでも
購入することができます。
ブルーアンドホワイトや無彩色が好きな私も
なぜかこの色彩にはまり。。。。
お茶セットやれんげを購入してしまいました。
こちらはデザートを入れる器。
料理人を使っていたプラナカンですが
デザートはニョニャが作る場合が多かったとも言われています。
ニョニャのデザートはニョニャクエとも言われますが
お汁粉やココナッツミルクをつかったもの、
それから日本の「ういろう」にそっくりのおもちなど・・・
食感は似ていますが色がカラフルで
「カヤ」の香りが漂っています。
カヤとは南国の植物で菖蒲の葉のような形をしていますが
虫除け効果があり、デザートにも盛んに使われます。
この「カヤ」の香りはたとえば日本で言うところの「抹茶」の香りのように
シンガポーリアンはじめ東南アジアの人たちにとっては
とても好ましい香りだそうです・・・。
ブルーは喪の色だったようですね。
衣装にしてもこのニョニャウェアにしても
寒色系はとても美しく日本人的には非常に好ましく見えるのですが
「喪」なんですね・・・・。
目の覚めるようなピンク・・・
お金持ちのプラナカンたちは特注で好みのデザインのものを
作らせたようです。
家の紋章(家紋のようなもの)が入った食器もあります。
窯はシンガポールではなく景徳鎮など中国の窯が多かったようですが
遠く日本の伊万里などにも注文があったようです。
こちらはプラナカンの子孫が貸し出してくれたゆかりの品々
が飾られたエリアにあった食器棚。
ニョニャウェアもあれば中国の食器もあり・・・
色々なテイストのものが並んでいる棚の中はとてもキュートで
かわいらしい・・・。
どこかキッチュ感も漂います。
お重箱がカワイイですね。
日本人女性もはまる方が多かったですが・・・
このキュートさ、はまるのはわかります。
今回は日本人ボランティアガイドの先輩ガイドさんに詳しい説明を
いただきました。(ありがとうございました。。。)
そのおかげでとても楽しく回ることができました。
在住の日本人の方には、ぜひ日本語ガイドに参加されることをオススメします♪
※ プラナカン博物館は写真撮影が可能です。