リヒテンシュタイン展 リヒテンシュタイン侯女
2013年 01月 16日
少し前のことになりますが(12月)、リヒテンシュタイン展に行きました。
ルーベンスのコレクションが見事ということでしたが、
ウィーン郊外の「夏の離宮」はと呼ばれるバロック様式の室内をイメージして
侯爵家の所蔵する絵画、彫刻、工芸品、家具などが並べられており
とてもゴージャスな気分を味わえました。
生き生きした表情の子供らしい表情が魅力的な
ルーベンスの娘を描いた作品「クララ・セレーナ・ルーベンス」はもとより、
自分はこちらの肖像にぞっこん。
ふわっとした幼児ならではの弾力のある肌質をリアルに感じられ
何か赤ちゃんの香りがしてきそうです。
母性本能がくすぐられるようなやわらかで温かい甘い絵です。
19世紀にウィ-ンで最も人気があった肖像画家、アメリングの作品。
まだ2歳のマリーフランツィスカリヒテンシュタイン侯女の肖像です。
この時期、ビーダーマイヤーという新古典主義の流れをくんだ
芸術様式が短期間隆盛したそうなのですが、
その代表的な肖像画家がこのアメリング。
この様式は滑らかな絵肌が特徴の新古典主義の流れをくみつつ、
神話など神秘的な世界を身近な人物や風景をに置き換えつつ、
ノスタルジックに描き出す繊細優美な画風が特徴だそうです。
アメリングの画風はとても優しい雰囲気で
はじめて拝見したのですがとても印象に残りました。
まだまだ知らない画家の存在があるのだなあと思いました。
ビーダーマイヤー様式のの作品は今回日本初公開だそうです。
とても気に入ったこの絵、今回、小さなファイルを購入しました。